虚心坦懐に酒と向き合い
酒を飲むと私の執筆活動は始まる……
千葉県の東、見事な曲線を描く九十九里浜の近くに
梅一輪酒造はある。
千葉の人間に知らぬ者はいまい。
広く大衆酒として知られるが、
「虚心坦懐」
という名を冠した梅一輪をご存知だろうか?
私が知る限り、
梅一輪の中の最高傑作ではないかと思う。
冷やしていただくと
米の甘み
あとに残る余韻に
仕上がりの良さを感じる。
こういう酒はアルコールのキツさを感じないから
サラサラと飲めてしまう。
日々の喧騒を忘れ、
静かな秋の夜
心を落ち着かせて改めて酒を味わう___
なんと贅沢な時間だろうか。